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まきこんのこの頃

まきこんのこの頃

燃えつきるまで

書籍名:燃えつきるまで
著者名:唯川 恵
出版社:

感想:
 結婚を前提に5年も付き合っていた彼から突然の別ればなしに困惑する礼子。
 結婚していても幸せになれない真樹子。不倫をしている美穂。30を前にして、恋愛に揺れ動く女性の心理がさらりと描かれています。
 前作の「肩越しの恋人」は今風の若い女の子を描いていたのだとしたら、これは、少し前の女性の普通の恋愛感を大切にする気持ちを、よく表現してると思いました。
 礼子は、なんとか恋人の気持ちをこちらに向けようとするのだけど、うまくいかない。最後にはストーカーまがいにまで走ってしまう。そんな内容でも、しつこくなくサラリと書かれています。
 ストーリーはよくあるような話だけど、言葉のはしばしまで、女性の心理をよく描いています。そんなところが、唯川さんの若い女性に人気がある秘密なのだと思いました。
 
 ラストは、リストラされて、恋人が戻ってこなくなっても、前向きに生きようとする礼子に拍手を送りたくなりました。

点数:70点
スリル  ☆☆★★★
泣ける  ☆☆☆★★
ドキドキ ☆☆☆★★



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